日本脳神経外科学会認定教育施設
日本脳卒中学会認定研修教育病院
日本脳卒中学会認定一次脳卒中センター
脳卒中は本邦では死因の第4位、寝たきりになる原因の第1位を占める疾患です。重篤な後遺症により患者のみならず、支える家族にも負担の多い疾患です。
当院でも約800名の方が毎年脳卒中で入院されておられ、決して頻度の少ない疾患ではありません。
最近では、rt-PAという薬剤や脳血管内治療による脳梗塞治療が行われるようになっていますが、発症からの時間経過が予後に大きく影響します。 また、残念ながら後遺症が残ることが多い疾患です。発症早期から適切な治療・管理を行い、リハビリテーションを開始しすることが重要です。
超急性期からの迅速で的確な診断・治療、そして患者管理、リハビリテーションを行い、多職種でチームを形成し専門的対応をすることで、生命予後だけではなく機能的予後も改善させることがわかってきております。
当院では住民の皆様の健康寿命を少しでも長く保つことができるようにと考え、2014年5月より三重県内でいち早く脳卒中センターを開設しております。
<理念>
① 救急隊との連携・院内体制を整え、急性期治療を迅速・確実に実施する。
② 三重県脳卒中医療連携を通じてリハビリテーションの継続性を維持し、後遺症改善に向けた努力をする。
③ 在宅医療など維持期においてかかりつけ医と連携を的確に行い、脳卒中の再発予防に心がける。
④ 脳卒中予防のための啓蒙活動を行う。
⑤ 脳卒中治療の研修・教育機関として、医師を含めた多職種を育成する。
◯ 24時間365日、脳卒中に対する専門知識を持った医師が院内に常駐。
◯ 画像転送システムを導入した遠隔診療を実施。尾鷲総合病院・県立志摩病院・紀南病院との間で実施し、離れていても早期に確実な診断治療の開始ができる体制。
◯ 24時間365日perfusionCT、CTangio、MRI、脳血管撮影、脳外科手術を迅速に行う体制。
◯ 必要性に応じてSCU(Stroke Care Unit)と呼ばれる脳卒中患者専用の集中治療室で入院治療。SCUでは脳卒中の知識が豊富な看護師、リハビリの療法士、医療ソーシャルワーカーが対応。
◯ 薬剤師、放射線技師、管理栄養士など多職種との合同カンファランスの実施。多職種の意見を踏まえた最善の治療を行う体制。
■医師スタッフ
センター長 脳神経外科部長 | 宮 史卓 | 日本脳神経外科学会専門医・指導医 日本脳卒中学会指導医 日本脳卒中の外科学会技術指導医 三重県脳卒中医療福祉連携懇話会委員 三重大学医学部臨床教授 |
副センター長 脳神経内科副部長 | 小林 和人 | 日本脳卒中学会脳卒中専門医 日本脳神経血管内治療学会日本脳神経血管内治療 専門医 三重大学医学部臨床講師 |
副センター長 脳神経外科副部長 | 種村 浩 | 日本脳神経外科学会専門医・指導医 日本脳卒中の外科学会技術指導医 日本脳卒中学会専門医 日本脳神経血管内治療学会・脳血栓回収療法実施医 三重大学医学部臨床講師 |
脳神経外科副部長 | 石垣 共基 | 日本脳神経外科学会専門医・指導医 日本脳卒中学会専門医 三重大学医学部臨床講師 |
脳神経外科副部長 | 藤本 昌志 | 日本脳神経外科学会専門医・指導医 日本脳卒中学会専門医・指導医 日本脳血管内治療学会専門医 |
脳神経外科医師 | 山中 拓也 | 日本脳神経外科学会専門医 日本脳卒中学会専門医 |
脳神経外科医師 | 市川 智教 | 日本脳神経外科学会専門医 日本脳卒中学会専門医 日本脳神経血管内治療学会専門医 |
脳神経内科部長 | 谷口 彰 | 日本神経学会神経内科専門医・指導医 三重大学医学部臨床講師 |
脳神経内科副部長 | 山﨑 正禎 | 日本神経学会神経内科専門医・指導医 三重大学医学部臨床講師 |
脳神経内科医師 | 井上 奈津実 | 日本神経学会神経内科専門医 |
脳神経内科医師 | 井上 隆一 | |
脳神経内科医師 | 服部 雄二 | |
脳神経内科嘱託医師 | 内藤 寛 | 日本神経学会神経内科専門医・指導医 |
<地域連携のための 記録帳>
当院で入院治療された経過を記録したノートであり、回復期リハビリ病院、かかりつけ医など地域全体で脳卒中患者を見守り再発を防ぐための情報の記録帳を作成し患者に提供。