日進月歩、医療現場では新たな治療方法、新たな看護・介護方法などが日々提唱され、患者・家族の価値観も多様化が進んでいます。様々な情報を簡単に手に入れる事ができる現代社会ですが、安易に情報を収集し鵜呑みにする事にはリスクが付きまといます。同じ疾患であっても患者の置かれている様々な環境によって、診療・看護・医療支援体制などの対応は全く異なるものになります。経験豊富な者と対話する事や経験豊富な者の実技を直近で見る事で、安易な情報収集では得られない新たな事実に出会うことができます。
当院は多岐にわたる診療科が存在し各診療科とも症例数が豊富であり、当教育研修推進室は苦労を積み重ねた経験豊富な医師・看護師・コメディカル・事務の多職種で構成されています。患者・家族のために苦心されている職員に対して、研修体制を整え、病院全体で支えるようにしています。また、一般的な医療知識だけではなく、地域のニーズや時代に合う考えや方法を共有できるようにして、地域の医療を支える人材の育成を目指しています。
一般的な医療情報の提供による研修は元より、押し付けの教育ではなく、それぞれの個人の考えや能力を活かして伸ばすような研修を心がけています。当教育研修推進室も研修を受ける人から新たな気づきをさせていただき、一緒に進歩し新しい事にチャレンジする姿勢を忘れないようにしたいと考えており、一緒に研修できることを心待ちにしています。
教育研修推進室長 宮 史卓