アンギオ(血管造影)について
血管内に細い管(カテーテル)を入れて、そこから造影剤を注入してX線動画撮影を行い、血管像を得ます。
股関節付近にある大腿動脈(静脈)、あるいは腕の動脈(静脈)に局所麻酔をしてから針を刺し、そこからカテーテルを血管内に挿入します。そのカテーテルの先を目的の血管まで送り、造影剤を注入して撮影を行います。前述のとおり、多くの場合局所麻酔で行われますので、担当の医師、看護師やその他スタッフとコミュニケーションをとることも可能な場合もあります。
検査終了後カテーテルを血管より抜去し、カテーテルの挿入部分を暫く押さえ止血します。カテーテルの挿入部分からの再出血を防ぐために、検査後の安静が5~6時間程度必要な場合があります。そのため、血管造影検査は多くの場合入院にて行われます。
血管の画像から病気を診断するだけでなく、細くなった血管を拡げたり、血管を塞いで出血を止めたり、直接治療薬を注入するなどの治療も行います。また、ペースメーカーやCVポートの埋め込み術を行ったり、カテーテルアブレーションという不整脈治療も行っています。当院では、頭部血管内手術(コイル塞栓術や血栓除去術)やCAS(頚動脈ステント)、大動脈ステント挿入等の手技にも対応しています。
そして、当課では救急部と連携をとり、24時間体制での緊急対応をしています。
冠動脈撮影 |
導入装置について
当院には3台のフラットパネル(FPD)搭載型アンギオ装置が導入されています。3台ともにバイプレーン(画像を取得するシステムが2系統)の装置が設置されています。
当院に導入された装置はFPD搭載型ですので、体の厚い部分から薄い部分まで同時に鮮明に描出することが可能です。
当院のFPD搭載型バイプレーンアンギオ装置 |
当院導入装置では血管の3D撮影や、CT類似の画像の取得も可能です。
付属のワークステーションとアンギオ装置をリンクさせて使用させることも可能です。
脳血管撮影(DSA) |
アンギオによる脳血管3D撮影 |
導入装置(2013年10月)
GEヘルスケア・ジャパン社製 INNOVA 3131IQ:2台
GEヘルスケア・ジャパン社製 INNOVA IGS 620:1台