X線透視検査とは
X線透視検査とは、X線を利用して透視や撮影を行う検査です。X線透視することにより、動いている臓器の様子や、造影剤の流れ具合などを観察したり出来ます。
人間ドックの胃バリウム検査などがこれにあたります。
当院には4台のX線透視装置があります。3台は放射線科にあり、1台は内視鏡検査専用として使用しています。
● 島津製作所社製 C vision PLUS: 1台
● 島津製作所社製 SONIALVISION safire17: 1台
● 日立社製 CUREVISTA OPEN: 1台
● 日立社製 CUREVISTA: 1台(内視鏡)
C vision PLUS
SONIALVISION safire17
CUREVISTA OPEN
放射線科内の透視装置のうち1台はCアームタイプで、上部・下部消化管領域の検査をはじめ、頭・腹部・下肢領域のDSAや血管系・非血管系IVRまで、様々な用途で使えるフレキシブルな設計の装置です。 CUREVISTA OPENは、2021年1月に導入した最新の装置です。寝台は動かず管球が前後左右に動くため、挟み込みの危険性がなく術者のストレスも軽減します。 また、検査に必要なX線の量が大幅に低減された装置です。
X線透視室における造影剤使用検査について
造影剤といっても色々な種類の造影剤があり、検査によって使用する種類は異なります。
造影剤を使用する際には、事前に担当者が説明し、各外来・病棟・健診センター等で問診および同意書の記入を行っていただきます。
不明な点、不安なことがありましたら担当医師、看護師にお尋ねください。検査当日質問がありましたら、直前、検査中にかかわらず、検査担当の看護師・診療放射線技師にご確認ください。
造影剤を使用した検査では、稀に副作用を起こすことがあります。
造影剤の副作用には、じんましん・悪心・嘔吐等の軽度なものから、重篤なものでは血圧低下、呼吸困難が起こる場合がありますが、頻度は稀です。
ただし、以下の内容に当てはまる方は担当医師にご相談ください。
○ヨードまたはヨード造影剤に過敏症の既往歴のある方(以前造影剤で副作用が出た方)
○重篤な腎障害のある方
○気管支喘息のある方
また、稀に帰宅後にも症状が出ることがあります。そのような時は、受診された診療科にご連絡ください。
胃・小腸透視検査
・検査前日は、軽い食事を午後9時頃までに済ませていただき、夕食後の飲食はしないでください。
・検査当日は、絶飲食(食事・水分ともに不可)にて来院してください。
・喫煙される方は、なるべく禁煙して下さい。喫煙すると唾液が多くなり、診断がつきにくくなる場合があります。
・精密検査の場合は検査前に胃腸の動きをとめる注射します。
・心臓病・前立腺肥大・緑内障等の方には注射ができない場合がありますので、検査前にお知らせください。
・注射のために少し動悸がしたり、のどが渇くこともあります。
・下剤は造影剤の中に入っていますが、下剤が充分効くように、検査後は、水分(お茶・お水)をしっかりとってください。
※人間ドックの胃透視検査は注射致しません
DIP(点滴静注排泄性尿路造影法)
この検査は造影剤を点滴して検査を行います。
ヨード系造影剤を使用しますので、検査前の食事を禁食とします(当院では、午前中検査を行うため、朝食は摂らないでください)。
水分制限はありません。お水・お茶は飲んでいただいて結構です。
検査時間は、造影剤の点滴を開始して、およそ30分程度です。
時間経過と共に撮影を行います。撮影時には、声をおかけします。
不明な点や相談がございましたら担当スタッフにお尋ねください。