組織
薬剤部は調剤課(外来・入院調剤係、注射調剤係、麻薬管理係)、化学療法課(化学療法係)、病棟業務第一課(病棟業務第一係)、病棟業務第二課(病棟業務第二係)、病棟業務第三課(病棟業務第三係)、医薬品情報・管理課(医薬品情報・管理係)の6課8係より組織されています。
(令和6年4月1日)
スタッフ
薬剤部長1名、副部長1名、課長6名、係長3名、薬剤師30名の41名です。
(令和6年4月1日)
出身大学一覧
北海道大学 | 1 | 富山大学 | 1 | 広島大学 | 2 |
岐阜薬科大学 | 7 | 静岡県立大学 | 1 | 東京薬科大学 | 1 |
昭和大学 | 1 | 名城大学 | 7 | 愛知学院大学 | 1 |
金城学院大学 | 1 | 鈴鹿医療科学大学 | 4 | 北陸大学 | 2 |
京都薬科大学 | 3 | 大阪医科薬科大学 | 1 | 近畿大学 | 3 |
摂南大学 | 3 | 神戸薬科大学 | 1 | 徳島文理大学 | 1 |
特色
外来・入院調剤をはじめ、薬剤管理指導業務、注射薬や高カロリー輸液の処方設計と調製、手術時に使用する特殊な薬剤の混合調製、薬物血中濃度モニタリング、医薬品情報提供、医薬品管理、院内製剤の調製、抗がん剤混合調製、入院時持参薬調査、患者支援センターにおける薬剤情報提供等行っております。
また緩和医療や栄養サポート、感染制御、がん化学療法等のチーム医療へも積極的に関与しています。 さらに、日本医療薬学会認定がん指導薬剤師・がん専門薬剤師、日本静脈経腸栄養学会認定NST専門薬剤師、日本糖尿病協会認定糖尿病療養指導士などが在籍し、医療チームの一員として貢献しています。
当薬剤部は日本医療薬学会がん専門薬剤師、薬物療法専門薬剤師、地域薬学ケア専門薬剤師の研修認定施設、日本病院薬剤師会がん薬物療法認定研修施設、日本臨床腫瘍薬学会がん診療連携研修施設に認定されており、他施設からの研修を受け入れております。
さらに、薬学教育6年制における実務実習認定施設であり多くの薬学生が臨床薬学実習を行っており、薬学教育にも積極的に取り組んでおります。 入院患者さんや外来化学療法患者さんに対して適切な薬物療法を提供するため日々努力しています。
薬剤部長 挨拶
伊勢赤十字病院薬剤部のページにお越しいただきありがとうございます。2023年4月1日に就任して1年が経ちました。日々、部員や職員の皆様に支えられ感謝いたします。
現在病院薬剤師は全国的に不足しており、それは地方で顕著となっています。当院も例外ではありませんが、2024年4月に新しく6名の仲間が増え、現在41名で薬剤業務を行っています。様々な領域のチーム医療への参画、薬物療法に対する安全性の向上、救急外来や手術室などへの薬剤師の配置、医師の業務負担軽減への取り組みなど、病院薬剤師に求められるフィールドは拡大しつつあり、新たな業務展開が求められています。医師、看護師はじめ他職種と連携し、安心・安全で質の高い薬物療法の提供が重要と考えています。また、電子処方箋や電子お薬手帳の導入、情報提供書の充実など保険薬局との連携は、医療のDX(デジタルトランスフォーメーション)の大きな一歩であり、直近の課題でもあります。さらに、将来の医療需要の変化を踏まえた薬剤業務の体制・展開も今後検討していくべきものと考えています。
新しい業務やキャリアアップへの挑戦と人材の育成、多様な価値観と個性を認め合う職場、お互いを尊重する組織を目指し、日々努力していきたいと思います。
薬剤部の見学は随時受け付けています。ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。 令和6年(2024年)5月
薬剤部長 三宅知宏
調剤室では、外来・入院処方箋の調剤を行っています。 内服薬や注射薬をはじめ患者様一人ひとりの処方箋をチェックし、確認しながら調剤を行います。2020年11月よりヒューマンエラーに起因する計数調剤エラーを未然に防ぐ目的でピッキングサポートシステムを導入しました。
各科からの依頼に応じて医薬品を適切に使用いただくために自己注射の患者指導を行っています。また、医薬品が滞りなく供給されるよう適正な在庫管理を行っています。
薬物血中濃度モニタリングは、抗生物質、免疫抑制剤、抗てんかん薬、強心薬など血液中の薬物濃度測定結果からシミュレーションに基づいた適切な薬品情報提供を行い、投与量の提案を行うなど処方設計に関与しています。
調剤室には無菌室・試験室を配置し、一般に販売されていない特殊な薬品を調製しています。
薬剤部はセントラル薬局、化学療法室の他に病棟業務の拠点として各病棟階にサテライト薬局(2階・3階・4階・5階)を設置しております。サテライト薬局では、クリーン・ベンチや麻薬金庫を完備し、より病棟に近い場所での薬剤管理を行っており、当院薬剤部の大きな特色となっています。また、平日日勤帯は常時開放しており、他職種の方からの問い合わせや相談に対応し、多職種連携を図りながら、安心・安全で質の高い薬物療法の提供に貢献しています。
サテライト薬局では、担当薬剤師が常駐し、各病棟に向け医薬品の混合調製や個々の患者さんの配薬セット、入院時の持参薬調査をはじめ、薬剤管理指導業務、医療用麻薬の管理、病棟の薬剤管理、など様々な業務を行っています。手術室に対しては、手術時に用いる特殊な薬剤の混合調製、術式別セット薬・麻薬の管理などを行っています。
また、患者支援センターでは入院前事前に内服状況を確認しており、患者さんがスムーズに安心して入院治療を開始いただけるように関わっています。
部員それぞれが各専門分野の研鑽に励み、資格を取得しております。得られた知識を活かし、患者さまにより適切で安全な薬物療法を提供しています。また、院内で活動する多くの医療チームにも薬剤師が参画しております。(取得認定資格一覧参照)
化学療法課は外来化学療法室に隣接しており、がん化学療法に特化したサテライトファーマシーです。抗がん薬の調製はすべて閉鎖式接続器具を使用しています。抗がん薬の治療を行うすべての患者さんに治療のスケジュールや副作用、その対策などの指導を行っています。外来化学療法室では薬剤師がラウンドし、副作用モニタリングや医師への処方提案などを行い、さらに、経口抗がん薬を含む治療の患者さんに対しては、医師の診察前に服薬状況や副作用の評価と確認、必要に応じて医師へ処方提案を行っています。保険薬局との連携も重要視しており、治療内容や副作用状況を記載した治療情報提供書を作成し、他の医療機関に対して情報を提供しています。 がん化学療法を受けられるすべての患者さんへ安心と安全を第一に業務を行っています。
患者さんへの医薬品の適正使用が行われるために、医薬品の情報収集、管理、評価を行い、医療スタッフへの情報提供・伝達を行っています。また医薬品に関する質問や調査の依頼を受け、様々な資料をもとに、職種やニーズに応じて質疑応答を行っています。
院内で発生した副作用について情報を収集し、必要に応じ院内はもとより厚生労働省に報告を行っています。
院内の医薬品採用について審議を行う薬事委員会の運営やフォーミュラリーの検討、オーダリングシステム上の医薬品メンテナンス管理なども行っています。
地域連携病院として地域の病院の薬剤師・薬局と連携をとり、患者さまを中心とした医薬品情報を相互に提供しています。
認定・専門資格(令和6年5月1日現在) | 取得人数 |
医学博士 | 1 |
日本医療薬学会医療薬学専門薬剤師 | 4 |
日本医療薬学会がん専門薬剤師 | 6 |
日本医療薬学会がん指導薬剤師 | 2 |
日本病院薬剤師会認定指導薬剤師 | 3 |
日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師 | 5 |
日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師 | 1 |
日本病院薬剤師会HIV感染症薬物療法認定薬剤師 | 1 |
日本病院薬剤師会精神科薬物療法認定薬剤師 | 1 |
日本病院薬剤師会日病薬病院薬学認定薬剤師 | 20 |
日本緩和医療薬学会緩和薬物療法認定薬剤師 | 1 |
日本臨床腫瘍薬学会外来がん治療専門薬剤師 | 1 |
日本薬剤師研修センター認定薬剤師 | 2 |
日本薬剤師研修センター実務実習指導薬剤師 | 7 |
日本静脈経腸栄養学会NST専門療法士 | 3 |
日本糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士 | 2 |
日本腎臓病協会腎臓病療養指導士 | 1 |
日本臨床救急医学会救急認定薬剤師 | 2 |
日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師 | 2 |
日本麻酔科学会周術期管理チーム認定薬剤師 | 2 |
日本循環器学会 心不全療養指導士 | 1 |
日本脳卒中学会 脳卒中療養相談士 | 2 |
日本腎代替療法医療専門職推進協会腎代替療法専門指導士 | 1 |
日本アンチドーピング機構 スポーツファーマシスト | 1 |
日本医療薬学会 | がん専門薬剤師研修施設(基幹) |
薬物療法専門薬剤師研修施設(基幹) | |
地域薬学ケア専門薬剤師研修施設(基幹) | |
医療薬学専門薬剤師研修施設(基幹) | |
日本病院薬剤師会 | がん薬物療法認定薬剤師研修施設 |
日本臨床腫瘍薬学会 | がん診療病院連携研修施設 |