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東日本大震災に対する当院の対応

東日本大震災 第8班 救護活動報告

【派遣期間】 平成23年 4月18日~4月22日  
【活動場所】 宮城県石巻市(渡波小学校)
【班員編成】
 班長 森川 丞二(整形外科)
 医師 金井 弘次(研修医)
 看護師長 瀬川 佐織(西3病棟)
 看護師 西井 美紀(南6病棟)
 看護師 東 恵理(手術室)
 主事 坂 英海(病理部)
 主事 藤井 典善(医療社会事業部)
 調整員 水井 一貴(三重県赤十字血液センター)

【活動内容】

平成23年 4月18日(月)晴

 伊勢赤十字病院救護班が、三重県支部第8班として、東日本大震災の救護のために出発しました。メンバーは伊勢赤十字病院より医師2名、看護師3名、事務主事2名と三重県赤十字血液センターより事務主事1名の合計8名の体制です。今回も車・高速船を経て、空路にてセントレア空港から秋田空港へ移動。秋田空港に預かって頂いている救急車などに乗車し、東北自動車道を経由し、石巻赤十字病院へ移動しました。石巻赤十字病院災害対策本部に到着後、明日以降の活動内容を確認し、救急車へ保管物資の荷乗せを行いました。

平成23年 4月19日(火)雨

 担当の渡波小学校では、エリア幹事の愛媛大学、名古屋第二赤十字病院、富山赤十字病院、徳島大学、高知大学の6班でした。当班は二つに分かれ、外来診療と校内巡回診療を担当しました。地盤沈下があり、救護期間は大潮と重なるため、定刻より早めに切り上げとなりました。

平成23年 4月29日(水)曇

 当班は前日同様に二つに分かれ、外来診療と校内巡回診療を行いました。寒暖差が激しく防寒に苦慮しました。

平成23年 4月21日(木)晴

 当班は前日同様に二つに分かれ、外来診療と校内巡回診療を行いました。他病院の救護班が多く、午前中での活動終了となりました。石巻赤十字病院へ戻り災害対策本部へ活動報告後、視察に来院してみえた院長と栢原課長と合流しました。帰路について急遽変更があり、宮城県支部へ救急車などを預かって頂き、新幹線などを利用し帰院することとなりました。

平成23年 4月22日(金)曇

 仙台駅より在来線で福島駅へ。福島からは新幹線と近鉄に乗車し帰院しました。

【まとめ・気づきなど】

 震災から約1ヶ月後の救護活動でしたが、医療面は充足されておりました。診療内容も気管支や眼の炎症などであり、むしろ保健衛生面のニーズが急速に必要な状況であり、主事は清掃面を中心に活動をしました。また、寒暖差が大きく防寒に対する対策が必要でした。食事についても、十分に配給されており、所々に腐敗したオニギリなどがありました。炊き出しは炭水化物ばかりで今後はバランスの摂れた食事内容の提供が必要な状況でした。また、地域へ足を運ぶと冠水した場所が多々あり、とても生活ができる環境ではありませんでした。校内を巡回していると発表されている非難者数より少なく感じましたが、子どもや高齢者が多数を占めており、若者や主は復興のため、自宅近くの片付けに朝早くから夜遅くまで活動しているとのことでした。また、ある子どもは困ったことはないですかの質問に「家が失ったこと」と心に刺さるような傷を負っていると感じました。このように求められてきているのは、復興に対する担い手や心に傷を負った被災者への治療であったと改めて痛感しました。一刻も早い復興を願ってやまない活動となりました。

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