「医療の改善活動」全国大会 in 伊勢を開催しました
平成27年11月20日(金)から21日(土)の2日間、第17回フォーラム「医療の改善活動」全国大会が伊勢市観光文化会館において開催されました。
このフォーラムは、一般社団保人 医療のTQM推進協議会が主催するもので、17回目となる今大会は当院が事務局を担当しました。2日間にわたって、全国109の病(産)院と医療施設から137演題の発表があり、参加者は635人にのぼる大規模な大会となりました。
TQM(Total Quality Management)とは「QC(Quality Control)活動」を発展させたもので、商品やサービスの品質・顧客満足度の向上を目的とした改善活動を行うための手法です。医療においては、患者にとって何がよい医療なのか、それを実現するには病院は何をすべきかを考え実行するため、施設の実情を最もよく知る現場スタッフがQCサークルを結成し、問題点を調査・改善することで、「患者本位の医療の質」と「質の効率」を確保し、向上させることが目標となります。
この大会では6演題を1セッションとして業務改善に向けての取り組みや成果を発表し、その工夫・アイデアの斬新さや医療の質への効果、影響などを審査基準として競い、全セッションから1演ずつ、23チームが優秀賞に選定されました。そのうち、当院からは3チームが優秀賞を受賞しました。
また、このフォーラムの特別講演として、長く経営品質管理に携わってきた日本赤十字社三重県支部の野呂昭彦支部長による講演や、3名の協議会社員によるシンポジウムも行われました。
大会での学びが、参加者によってそれぞれの医療現場に持ち帰られ、新たな改善活動を芽吹かせ、よりよい医療サービスを提供する第一歩となること願っています。
なお、TQM改善の詳細や今大会の優秀賞一覧については、一般社団法人 医療のTQM推進協議会のホームページをご覧ください。
大会長講演を行う楠田院長 発表の様子