職場復帰プログラム 産婦人科
ポイント:ワークライフバランスを取りながら仕事を継続すること
専門医取得前プログラム
一般目標
仕事と生活を両立させながら、最新知識を習得し、必要な診療技術を身につけて、産婦人科専門医を目指して、全般的な診療を行うことができるようになる。
行動目標
1)自分が今後進んでいくキャリアパスが想定できる。
2)産婦人科領域における超音波検査・内診、帝王切開術や子宮全摘術等の基本な手技を習得する。
3)ローリスク妊娠管理、正常分娩などに一人で対応できるようになる。
4)良性疾患、悪性疾患の診断、治療方針など対応できるようになる。
5)専門医取得に必要な疾患を経験できる。
6)適切なプレゼンテーションができる。
7)最新の医療文献を検索して情報収集し、症例発表ができるようになる。
8)必要なタイミングで上級委医に相談することができる。
9)自分の体調管理を行うことができる。
方略
1)復帰プログラム前に面談を行い、可能な勤務体制を確認し、個々に対応できるプログラムを作成する。(復帰前)
2)日勤帯のお産、緊急手術の対応を行う。
3)入院患者を担当する。(専門医試験受験に必要な疾患を考慮して受け持ち症例を選択する。また、チーム医療の体制で、時間外勤務がないよう配慮する)
4)外来診察を担当する。(妊婦健診、術後フォロー、良性疾患の初診など)
5)ALSOを受講する。
6)学会発表を行う。
7)論文を執筆・投稿する。
8)産婦人科専門医試験を受ける。
評価
1)3ヶ月に1回面談を行う。(満足度、ストレス、悩みなど確認)
2)勉強会参加
3)学会発表
4)論文投稿
5)産婦人科専門医研修手帳チェック(症例調節)
6)症例レポート確認
7)産婦人科専門医試験
専門医取得後プログラム
一般目標
ワークライフバランスを取りながら、専門性を活かした診療を行い、専門的な分野の知識と診療技術を習得し、地域医療にも関わることができるようになる。
行動目標
1)自分が今後進んでいくキャリアパスが想定できる。
2)研修指導ができる。
3)専門分野の診療ができるようになる。
4)ハイリスク妊娠管理、難産の対応などできるようになる。
5)悪性疾患の鑑別、診断及び治療方針を一人で判断できるようになる。
6)産婦人科領域の緊急対応(産後出血、急性腹症など)ができる。
7)さらに自分が志望する専門分野の知識・手技を習得し、学会発表や論文執筆を行う。
8)必要なタイミングで上級医に相談することができる。
9)自分の体調管理を行うことができる。
方略
1)復帰プログラム前に面談を行い、可能な勤務体制を確認し、個々に対応できるプログラムを作成する。(復帰前)
2)母体保護法指定医、日本産婦人科学会の産婦人科指導医の資格を取得する。
3)研修医或いは後期研修医とペアになり病棟診療を行う。(チーム医療で、時間外勤務がないよう配慮)
4)外来診察を担当する。(全般的に、後期研修医に助言できるように)
5)初期研修医、医学部学生に適切な指導を行うことができるようになる。
6)学会発表を行う。
7)論文を執筆・投稿する。
8)志望する分野の専門医認定試験(周産期、腫瘍、腹腔鏡技術認定医など)を受験し合格する。
評価
1)3ヶ月に1回面談を行う。(満足度、ストレス、悩みなど確認)
2)勉強会参加
3)学会発表
4)論文投稿
5)習得したい分野の専門医試験
特殊な場合
妊娠中)
妊娠悪阻や切迫流早産等で通常勤務が困難な場合には、当直・待機の減免や休職等、勤務軽減を行う。
育児中)
1)時短制度の活用や働き方について相談し、一時的に非常勤での勤務も考慮する。。
2)各個人に合わせたプログラムを作成する
(出産1年以内は原則当直免除、その後は相談のうえ決定)
3)キャリアパスを意識させる。
4)周囲の理解を得る。
5)チーム医療体制で、急な早退・休み等の場合にも診療に支障を来さないよう配慮する。
6)最終的に専門性をもった診療ができるようになる。
最終更新:令和5年9月