新潟県中越沖地震の救護のdERUメンバーとして7月20日〜7月22日まで救護班第一班として派遣されました。
今回、新潟県柏崎市宮川JA駐車場に愛知県支部のdERUが設営され、私たちは名古屋第一・第二赤十字病院より引継ぎ、浜松赤十字病院の救護班と合同で診療活動を行いました。
活動内容はdERUでの診療と巡回診療であり、当院救護班は主に救急車での巡回診療を行いました。
dERU設置周辺はそれ程ひどい状況ではありませんでしたが、柏崎刈羽原子力発電所の近くまで巡回診療に行くと道路は凸凹であり、原発周辺は地震の衝撃がかなり大きかったと思われました。
被災地は、海と山に囲まれており(普段はのんびりとした地域のようです)道路の通行止めなどにより近くの病院までは救急車で2時間もかかるという状況でした。
ライフラインは電気のみで (当院救護班到着前日に携帯電話が使用可) ガス・水道は使用できない状態でしたが、余震も少なくなり、被災者は復興にむけて準備し始めている時期でした。
震災から4日経過し、緊急を要する患者さんはみえませんでしたが、家の片付けなどによる切創や避難所生活による疲労や不眠の症状で受診される方が多くみえました。
私たち救護員は被災者一人一人に話しかけ、傾聴することで少しでも被災者の心が癒させるようにと努めました。災害は人々の生命や財産に多くの被害を与えますが、同時に心にも大きな傷を残します。
こうしたダメージを軽減するためにも 「こころのケア」が大切であり、必要性も感じました。
今回の救護活動で、たくさんの人と関わり色々な体験をしたことは、私自身も成長することができ、貴重な経験をさせていただいたと思います。
また、普段の生活がいかに幸せであるかということも痛感しました。被災者の皆さんが一日も早く元の生活に戻れることを願っています。
山田赤十字病院 救護班 第一班 平谷 由香
平成19年度日本赤十字社三重県支部災害救護班8個班 【1個班の構成は、班長 (医師)1名・看護師長1名・看護師2名・主事2名】が編成され6月26日、三重県支部浦中事務局長から任命書が交付されました。
救護要員48名を代表し、第4班松本班長が「私たちは赤十字精神に則り災害時における医療救護活動に全力を尽くします」と決意を述べました。
3月末には、能登半島沖地震救護に2個班、7月の新潟中越沖地震救護に1個班が出動しました。
また、国内の大規模災害に備え、災害救護体制の一層の充実強化を図ることを目的としたdERU (国内型緊急仮設診療所) も導入されました。
最近、懸念されています東海・東南海・南海地震等の大規模広域災害の発生に備え、10月には、静岡県で日本赤十字社第3ブロック支部 (東海4県・北陸3県・長野県)合同の災害救護訓練を行いました。
また、行政と連携して行う災害救護訓練にも参加し、真剣に積極的に救護活動に取り組んでいます。