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指導医からのメッセージ

泌尿器科に興味はありませんか

泌尿器科 芝原 拓児

 伊勢赤十字病院泌尿器科の芝原です。泌尿器科の特色、魅力を皆さんにお伝えしたいと思います。
まず身内に医療関係者がいないと「えっ、泌尿器科になるの?」みたいに必ず言われます。おそらく某有名クリニックみたいなイメージでしょうか。自分の頃は卒業後即入局であり、しかもポリクリに熱心でなかったので実際どのような手術がおこなわれているのか知りませんでした。
 じゃあなぜ泌尿器科医になったのか思い返してみると、手術がしたいなあとか忙しすぎるの嫌だなあとか考えていたところに、泌尿器科医である先輩に面倒見たるぜと言って頂いた(某遊技場で)のが入局理由の一つであります。あとは泌尿器科の先輩方はあんまりガツガツしておらず医局の雰囲気が良かったのも覚えています。初めて指導医と受け持った患者さんの手術が膀胱全摘、回腸新膀胱造設術という10時間超えの手術であり、先輩のあんまり忙しくないよという発言にだまされたと思うも後の祭りでした。しかし働いているうちにそんな忙しさにも慣れ仕事も徐々に覚えることよって医師として少しは役に立てているのではとか思えるようになりました。
 泌尿器科の特色の一つとして、初診で患者さんを診察し診断をして次に治療方針を考え患者本人と家族に説明をし、手術適応ならば自分で手術をして、手術後の説明をおこない、退院後も自分で経過をみる、というのが魅力という泌尿器科医がたくさんいます(患者さんや家族といい意味で仲良くなれます)。次に特色としては緊急手術が少ないので割と予定が立てられやすいという点があります。泌尿器科はいわゆる外科系になりますが陰嚢水腫、経尿道的手術(TUR)などの小時間の手術を極めるもよし、膀胱全摘のような長時間の手術を極めるもよし、県内の女性医師が活躍している分野である女性泌尿器を極めるもよしと自分の体力、時間的余裕などと相談しどの方向に進むか決めるのも比較的自由です。研修医、若手時代には見えない術野の鈎引きを長時間させられ割と苦痛でしたが、現在当院では副腎、腎、膀胱、前立腺摘除術は90%以上が腹腔鏡下手術になっておりみんなで同じ映像をみて手術をおこなっているので退屈しないと思います。
 是非伊勢赤十字病院に研修にきて泌尿器科をまわってください、1ヶ月以上で飲み会付きです。

一緒に神経内科を勉強しよう

神経内科 山﨑 正禎

 私が神経内科を選んだ理由は、脳神経が非常に高度な機能をもち、人間を人間たらしめている臓器であり、症状が多彩であり、病歴や神経所見などから鑑別診断していくプロセスに面白さを感じたからです。現在では総合診療科という科がありますが、神経内科は昔からさまざまな症状、原因がよくわからない患者様をいろんな科から紹介され診療してきた科です。特に当院は伊勢志摩地方の拠点病院ですからいろんな患者さんが受診されます。医学生や研修医の方からは、神経内科は難しいとか神経内科の疾患は治らないといったことをよく聞きますが、決してそうではありません。地味なイメージはありますが、神経内科医になると、情報収集力、観察力、洞察力、思考力が鍛えられると思います。私自身、人のある仕草が気になったりすることがありますが、一種の職業病だと思います。

 是非とも伊勢赤十字病院に研修しにきてください。三重南部の暖かい人柄の患者さんやスタッフに囲まれながら研修するのもよいかもしれません。そして神経内科を一緒に勉強しましょう。

一緒に学び、一緒に成長しませんか

脳血管内治療科 瀬口 優

 医学生の皆さん、こんにちは。脳卒中センター 脳血管内治療科の瀬口といいます。私が所属している脳卒中センターでは神経内科、脳神経外科、脳血管内治療科の3科が連携し、集学的な神経・脳疾患の診療を行っています。神経内科、脳神経外科は皆さんもイメージがわくと思いますが、脳血管内治療科という科は聞きなじみがないのではないでしょうか。
 当科が何をしているかざっくり説明しますと、脳神経外科、神経内科と協力しながら脳梗塞に対する緊急血栓除去術や内頚動脈狭窄症に対する頸動脈ステント留置術などの血管内治療(カテーテル治療)、脳疾患の原因精査、内科治療などを行っています。

 脳血管内治療医として私もまだまだ勉強中の身ではありますが、脳卒中センターをローテートする研修医の先生の教育に携わらせていただいています。私は研修医の先生を指導する際には以下の2点に重点を置いて指導にあたっています。

① 主治医としての自覚
 皆さんも大学を卒業して研修医になったら、できる研修医いわゆる「デキレジ」を目指して日夜研修されることと思います。私がこれまで見てきたデキレジの先生方は共通して「主治医としての自覚」を持って患者さんに向き合っていたように思います。
 研修医の先生は各科で初めて経験する疾患と直面し、上級医の指導を受けながら診療することで一歩ずつ成長していきます。自分が経験したことがない疾患に直面したとき、主治医としての自覚を持ち、目の前の患者さんに関するわからないことを自分で一生懸命学ぶと、成長の一歩が大きな一歩になります。逆に自分で勉強しないで指導医に聞いてしまえばすぐ答えが返ってきますが、聞いた知識はあまり定着しません。自分で調べて学んだ知識はしっかり定着しますし、また同じような症例に遭遇したときにすぐoutputできます。そして、その学んだ知識を専門家である指導医とdiscussionすることでより一層効果的な学びを得ることができます。我々指導医はいかに研修医の先生方に効率の良い学び、すなわち「指導医としての自覚」を持って学んでもらえるかを考え、セッティングすることが重要な役割だと思います。

② 何がわからないかを理解してもらう
 「指導医としての自覚」を持って勉強していただいたとしても、何がわからないかがわからないとやみくもに勉強することになり、学習効率が悪くなってしまいます。我々指導医は研修医の先生のカルテ記載を見たり、診療についてdiscussionしたりすることで、何を理解できていないかがよくわかります(逆にカルテをあまり書かなかったり、discussionしてくれないとわかりません・・・汗)。そこで私は研修医の先生のカルテをじっくり読んで、何がわかっていないかを把握し、研修医の先生と一緒に論点を整理したうえで、疑問点を調べる方法を提示するよう心がけています。しかし、一番大事なことはあえて教えません。ヒントはあげるけど答えは教えてあげないのです。その代り答え合わせはするようにしています。

 上述のようにえらそうなことを書いていますが、かくいう私も研修医の先生に指導をしながら、裏でコッソリ論文を読んだり、急いでアンチョコ本で調べたりしています。そう、私も研修医の先生に勉強させてもらっているのです。
 当院では研修医の先生を教えたくてウズウズしている指導医がたくさんいます。ぜひ当院での初期研修を選んでいただき、私たちと一緒に日赤で勉強し、そして一緒に成長しませんか?皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。

初めの一歩を当院で

消化器内科 山村 光弘

 初めまして消化器内科の山村です。これを読んでいるのは医学生さんでしょうか。研修や専門医制度の変化、医療費削減の流れなどの社会の動きが激しい中で、みなさん何処でどのように研修を受けるのか悩んでるのかなと想像します。現在の伊勢赤十字病院は各科が充実しつつあり、伊勢志摩の救急医療を担っており、地域にはなくてはならない病院になっていると思います。各科がそろって頑張っている当院での研修はよい経験になると思います。
 私が研修医であった十数年前は当院もまだ建て直し前で病院名も山田赤十字病院といいました。このときは当院の救急外来も小さく夜間は3病院の輪番制で、研修医は同学年に3人だけ、当直医は内科系1名、外科系1名、小児科1名、初期研修医が1名でありました。研修医はそのとき自分が回っている科に関係する方の当直に一緒に付かせてもらっていました。ある日の深夜、家で休んでいると内科当直のベテラン先生から手が回らないから来てくれと連絡があり、急いで向かうと救急外来のストレッチャーは患者さんで一杯で、未診察の軽症の患者さんのカルテが山積みで、内科当直の先生は透視下で気胸に対してドレーンを入れている最中でした。「なんと忙しい現場、なんというスーパーマンであろうか」と衝撃を受けたものです。
 今は、昔よりもたくさんの専門科の先生が、昔よりもずっと優しく指導してくれて、昔よりもたくさんのスタッフがいて、そして、昔よりも更にたくさんの人に必要とされる病院になっているかと思います。私はスーパーマンではないですが、消化器内科の医師として誇りを持って頑張らせていただいております。

皮膚って面白い

皮膚科 水野みどり

 皮膚は、一番身近で、最大の臓器です。水虫、アトピーから生命にかかわる皮膚癌や薬疹、膠原病など皮膚科医が扱う疾患は多岐にわたり、膠原病の中でも非典型の皮膚筋炎や、ベーチェット病、血管炎などは皮膚科医でないと診断が難しく、非常に専門性の高い科です。なんといっても診断から治療までこの目で見られ、メスも握りますので、自科にて治療まで責任をもって行えることが皮膚科医の醍醐味です。皮膚は色々な事を教えてくれます。体の異変も、心の異変も皮膚に現れます。皮膚科は患者さんとの距離が極めて近しい科でもあります。直接病変に触れることができるのです。「触れる」ことで患者さんの苦しみを共有し、少しでも軽減することができるのではと思い日々診療にあたっています。
 教科書でみた多形滲出性紅斑のtarget lesionに感動した学生の時と変わらず、皮膚科医となって15年たっても皮膚への興味感動は尽きません。同じように皮膚科って面白いと感じる皆さん、一緒に働きませんか?
 また、将来皮膚科に進むことを考えていない皆さんこそ、皮膚科の研修をお勧めします。何科に進んでも、皮膚疾患は避けて通れません。薬疹、特に、化学療法による皮膚障害や、褥瘡、ウイルス感染症などなど。見逃してはいけない皮膚疾患もたくさんあります。皮膚疾患は数多く自分の目で経験することが大切です。皮膚科医不在の病院は多く、県内でも複数の常勤医を有するのは大学以外には当院含め三病院しかありません。大抵の皮膚疾患は経験、勉強して頂けると思います。皮膚の見方をしっかりお教えします。お待ちしています。

脳神経外科への道

脳神経外科 佐野 貴則

 脳疾患というのは現在も発展・進歩の著しい領域の一つで数年前まで治療困難とされていた病気が診断方法、手術技術の発展などで、治療が革新されるような分野です。
 我々脳神経外科医は開頭手術も行う一方、脳血管内カテーテル治療も自ら行います。このような手術もカテーテルも両方するいわゆる二刀流の科は他になく非常に面白い科であると思いますが、研修医の人気の科ではないようです。脳神経外科に興味があっても「脳神経外科って細かい手術が多くてミスしたら大変なことが起こりそうで僕には無理です」と話す研修医の先生を何人もみてきました。確かに脳神経外科の手術はミリ単位で繊細な手術もあれば、この血管が閉塞すれば後遺症が残るなど非常に緊迫した場面もあります。しかしこれは脳神経外科の手術に限ってのことでなく、手術をする外科医には常に立ち向かう場面があり、ある意味日常的なことでもあります。我々外科医はそれなりのプレッシャーとストレスは感じるものですが、手術が成功したとき、患者さんがよくなったときそれらはとても大きなやりがいとしてかえってきます。患者の人生を救うという面で脳神経外科はとてもやりがいのある科です。研修前に大きな壁を作らず脳神経外科の中身を覗いてみて下さい。適性よりも脳神経に興味がある、自分の手で脳を治したいという気持ちが重要で経験は自然とついてきます。
 伊勢赤十字病院の脳神経外科は県下随一の症例数を経験でき、脳神経外科の魅力を十分感じることができると思います。脳神経外科チームの一員となって一人でも多くの患者さんを救いましょう。研修医の先生方の参加を期待しています。

地方病院の消化器内科

消化器内科  高見 麻佑子

 医学生のみなさん、こんにちは。
 私は県外の大学を卒業、初期研修・後期研修をして、地元伊勢に帰ってきました、現在10年目の医師です。消化器内科を志望した理由は、消化器全般に興味があった事、良性疾患も悪性疾患にも興味があった事、腹部超音波や内視鏡のように自分で検査をし、それらを駆使した治療を行なえる事などでした。
 伊勢赤十字病院は伊勢志摩地区の病院として、開業医の先生や尾鷲・志摩方面の病院の先生からのご紹介で精密検査や治療、救急外来に来院された患者様への緊急内視鏡検査を行うなど多数の症例に恵まれています。そのため当院では若い学年から検査や入院症例を沢山経験してもらう事ができます。上級医の指導のもと、後期研修1年目でも主治医を任される事は、他院で研修した私には驚きでもあり、羨ましい一面でもあります。後期研修を終えた身としても内視鏡検査および治療技術は日進月歩で、正直ついていくのが大変だと思う面もありますが、そこが消化器内科の面白味であり、伊勢赤十字病院で部長はじめ、全体で意見を言いながらこれらに携われる事にやりがいを感じています。
 病院全体としては地域病院として、当院の初期研修医の先生は沢山の症例に恵まれ、また自分が診療の中心になる事で、2年の研修終了時にはどこへ行っても通用する臨床力を備えるようになっていると感じています。迷っている学生さん、一度是非当院にも見学にいらしてください。

赤十字だからできること

リハビリテーション科部長・整形外科 森川 丞二

 南海トラフ地震はいつ来るのでしょうか。
 12年前東紀州地域の病院に赴任する頃から今にも来るように言われていますが、今のところ発生していません。その間僕は9年前当院に赴任し、しばらくして日赤救護班に任命された後、2度救護活動と病院支援に行かせていただきました。2011年石巻での救護班活動と2016年熊本赤十字病院への支援活動です。石巻では避難所での診療、巡回を行い、希望のあった当院の初期研修医も同行しました。今年発生した熊本地震では、熊本赤十字病院救急外来のお手伝いに行かせていただきました。12年前から南海トラフ地震を想定して自分に何ができるかを考えていましたが、現場は想像の及ばないものであり、状況やニーズは刻々と変化するものと感じました。
 自分が不在の間さらに人手不足になる他の整形外科スタッフには負担をかけることになりますが、赤十字の一員であることもあり、皆快く送り出してくれました。次に来る災害がいつかはわかりませんが、貴重な経験を少しでも活かせればと考えています。
 当院は赤十字病院間の横の繋がりもあり、国内留学など貴重な経験のできるチャンスを得やすい環境です。若い人の力は病院の活性化に不可欠です。是非研修に来てください。

総合的に人を診療できる医者に

リウマチ・膠原病科  大西 孝宏  

 「頭がスプーンでかき回されるように痛い」17才の患者さんは診察室のベッドに倒れ込んだ。先日、リウマチ科の外来での出来事である。バイタルは問題なかった。両親が不安な表情の中「頭痛が落ち着くから」と私は診察室の電気を消した。その後、数分で頭痛は軽減し、うす暗い中ではあったが診察を行なった。ご両親によると、自宅でも光を嫌う傾向はあったがなぜそのような行動をしているのかは分からなかった、とのことであった。この患者さんはHPVワクチンの副反応疑い紹介で来られた方である。以前同じ病気で入院していた患者さんが、こうすると頭痛が少し軽減するからと病室をカーテンで厚く仕切り、黒のサングラスを着用していたのをとっさに思い出したからである。その後も同様の事例が何例かあった。
 豊倉康夫先生(1923-2003年 神経内科学者)は、「びっくりすることを一度みたら、頭の隅に置け、同じことを二度見たらしっかり頭に記憶しろ、同じことを三度みたらこれは只事ではないと思え」という名言を残している。研修医の先生方はこれからいろいろな疾患を経験すると思いますが、このような気持ちを忘れずに、病気に対する驚きの気持ちと困っている患者さんに対する真摯な気持ちを持って日々研修に励んで下さい。病気を色々な角度から考えると新しい発見がたくさんあると思います。総合的に人を診療できる医者になってもらえるように、伊勢赤十字病院では指導医のみならずコメディカルやたくさんの人々が君たちの研修を応援しております。宜しくお願いします。

当院の呼吸器内科について

呼吸器内科 井谷 英敏

 当院の呼吸器内科は伊勢志摩地域すべての呼吸器診療に関わっており、胸部悪性腫瘍、びまん性肺疾患、呼吸器感染症など幅広い疾患を扱っています。また、呼吸器内科分野だけでなく、その他の内科疾患も幅広く診療しています。
 呼吸器内視鏡検査については局所麻酔下胸腔鏡、超音波ガイド下リンパ節生検、ガイドシースを用いた生検を実施し、積極的に診断するようにしています。胸部外科にて肺癌を中心に根治手術を実施していますし、放射線科にて放射線治療を実施することも可能です。
 このように呼吸器診療について検査から治療まで完遂できる県内でも数少ない施設となっています。 県内の呼吸器内科医はまだまだ不足しています。当院は新内科専門医制度の基幹病院であり、初期研修から後期研修と連続してスムーズに研修可能です。
 また、後期研修では大学病院や県外の専門病院でも研修可能です。もちろん日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本臨床腫瘍学会の認定施設となっており、専門領域の資格も所得可能です。 
 県内の呼吸器診療を盛り上げていく若い先生をお待ちしております。

是非、伊勢赤十字病院の麻酔科へ

麻酔科 藤井 文

 医学生の皆さん、こんにちは。私は伊勢赤十字病院の麻酔科医の藤井文と申します。私の仕事は殆ど手術室での麻酔管理です。麻酔科医の仕事は実際携わってみないとなかなか理解しにくいものだと思います。麻酔科医になりたいというビジョンを持って医学部に入られた方はなかなかいないのではないでしょうか。手術での麻酔の仕事は簡単に言いますと、それぞれの手術に対して、循環、呼吸、鎮痛管理を行う役割だと思っています。また、麻酔管理はよく飛行機のパイロットに例えられますが、安全に麻酔をかけ(離陸)、安全に麻酔の維持管理を行い(飛行)、安全に覚醒させる(着陸)を目指すものです。私自身も医学部に入った時点では麻酔科医になりたいということは思ってもみなかったのですが、ポリクリでたくさんの手術に入らせていただき、手術室で循環、呼吸、鎮痛管理を携える立場として活躍出来たらと考えるようになり、麻酔科医への道を選択しました。
麻酔科医というのは、手術において非常に大切な存在であるにもかかわらず、全国的にもそして特に三重県では深刻な麻酔科医不足が問題となっています。一人でも麻酔科医が増えることで医療に多大なる貢献が出来るといっても過言ではありません。医学生の皆さん、まずは是非手術において麻酔という分野に興味を持って見ていただけるといいなと思います。そして是非伊勢赤十字病院の麻酔科にお越しください。伊勢赤十字病院は科が多く、手術の件数も多いのでバラエティーに富んだ症例をたくさん積むことが出来ます。自分でいうのもなんですが、麻酔科医として修業を積むにはお勧めの病院だと思います。是非ともお待ち申し上げております。

脳神経外科の現状

脳神経外科副部長 毛利 元信

 我々脳神経外科医が扱う疾患は、血管病変、脳腫瘍、頭部外傷、脊椎脊髄疾患、小児脳神経外科など多岐にわたります。当院では年間550件以上の手術件数をこなし、これは全国的に見てもトップレベルの数です。忙しいときももちろんありますが、診断から治療まで完結できる科でもあり、やりがいはあります。特に主幹動脈閉塞による脳梗塞では、いかに発症から短時間で再開通させるかが重要です。そのためドクターヘリも貢献しています。
 脳神経外科が行う治療には、顕微鏡手術、血管内治療、その他内視鏡手術などに分けられます。いずれを身につけるにも簡単なものではなく、トレーニングを行います。顕微鏡手術を行うために、ラットの血管吻合や細いチューブの吻合を繰り返し行うことで、顕微鏡下手術に慣れていきます。無論こういったことは脳神経外科に限ったことではありません。忙しい毎日の中、時間をみつけては練習しskillを身に付けて行くことは、外科医である以上、誰もが通る道であり、最低限の努力は必要です。そうやって実際手術をさせていただき、患者さんが無事退院されていく姿を見ると、ものすごく達成感があります。現在、三重県では脳神経外科医が不足しています。少しでも脳神経外科に興味をある方は是非一緒にやっていきましょう。

神経内科の変遷

神経内科部長 内藤 寛

 Neurology(神経学)は、欧米では200年以上の歴史があり、わが国でも西洋医学の導入とともに、1902年に精神科の呉 秀三と内科の三浦謹之助らが(旧)日本神経学会を創設しました。当時の学会員は精神科が主流で、1935年には日本精神神経学会(現在の精神科の主学会)に改称されました。1950年から60年代にかけて、水俣病やスモンに代表される神経系の「奇病」が発生しましたが、それらの病態解明に寄与した研究者や臨床家が、精神神経学会からneurology・神経科を分離する形で、1960年に(新)日本神経学会を創設しました。その中心となったのは、水俣病を解明した九大、スモンを解明した、東大、新潟大などです。
 当地でも名大や三重大(高崎内科・一内)が大きな功績をあげていました。本来Neurologyの邦訳は「神経科」ですが、当時の日本精神神経 学会(精神科)は、新しく旗揚げした我々が「神経科」を名乗ることを禁じました。そのため、国立大に初めて診療科ができた九大で「神経内科」という名称が創作されました。
 現在の「神経科」(日本精神神経学会)は精神科の別称であり、神経科の看板だけが精神科に残っています。一方の神経内科では、超高齢社会とともに脳疾患や患者数が激増しています。
厚労省統計による内科の疾患別入院患者数は、脳血管障害+神経系疾患は癌患者の2倍、呼吸器・消化器疾患の3倍ですが、全国的にこの分野の医師不足が深刻です。総合医としても外せない分野ですので、研修医の先生方の新たな参入を期待しています。

研修医たちの活躍

頭頸部・耳鼻咽喉科 福家 智仁

 研修医の先生の大きな活躍の場は救急外来です。最初は何をしたらいいかわからない状態ですが、上級医や救急外来スタッフの指導により貴重な戦力になっていきます。以前の病院は救急外来も手狭で野戦病院のような状態で研修医が10人以下の状態でしたが、新病院になりきれいで大きな救急外来になり、重症患者の対応ができる部屋も確保されています。ドクターヘリも1日に何度も離着陸し、コールがかかると研修医の先生がすぐに到着したヘリに駆けつけます。ここ数年で当院志望の研修医の数も増加していき、今年も20人以上の研修医の先生が毎日頑張ってくれています。地元三重県出身の研修医が比較的多いですが、他県出身者もおり、出身大学も様々なのでお互いに刺激し合っているようです。
 耳鼻科に興味がある先生、救急外来で耳鼻科疾患の対応を学びたい先生などが当科にローテートしてくれますが、当科は他科と同様に手術件数が多く、研修医の先生が救急外来と同様に大きな戦力となってくれます。最初は糸結びもうまくいかない状態ですが、手術件数をこなすに伴って上達していきます。また、全身麻酔が多いので気管内挿管の機会も多く、こちらもめきめき上達していきます。手術執刀することもあり、体で覚えていくことが多い科だと思います。
 各科で短期間のローテートをどんどんこなしていき、慣れてきたころに次の科を回っていかないといけないのは精神的にも体力的にも大変ですが、皆気力で乗り切ってくれています。更に年末の各部門での忘年会では、忙しい研修の合間を縫って完成された芸を披露しており、研修医各学年の雰囲気やノリ、ムードメーカー(?)を反映しています。今年も楽しみにしていますので、研修に、芸の練習に精を出してください。 

伊勢赤十字病院で眼科医をめざしませんか?

眼科部長 古田 基靖

 初めまして、眼科部長の古田 基靖です。
ここ数年、全国的に眼科を希望する研修医が減少しているようで、三重県でも眼科への入局員が減少しております。今回はみなさんに眼科への興味を少しでも持っていただきたく、眼科の魅力をお伝えしたいと思います。
 眼科は眼球というとても小さな臓器を扱う診療科ですが、患者さんは生まれたての赤ちゃん(未熟児)から高齢者までと幅広く、その世界は奥深いものです。外部からの情報の約80%が眼から入ってくるといわれており、視機能の低下はQOL(quality of life)の重大な障害となります。眼科の最大の使命は、患者さんを失明から守り、より良い視機能を提供することです。命にかかわることが少ない分野ですが、命を守るのと同じくらい重要な仕事であると私は考えます。
 また仕事内容の幅広いことも魅力の一つではないでしょうか。手術をバリバリ行うもよし、眼鏡やコンタクトレンズなどによる視力矯正や緑内障に対して様々な治療の組み合わせを考えるもよし、はたまたiPS細胞でも話題になりましたが、最先端の研究をするのもよしといったように、様々な選択ができます。何らかの事情があって、短時間勤務や非常勤勤務を選ばれても、活躍、修練できる場があるというのも魅力です。日本眼科学会の医師会員の約40%が女性です。女性医師に選んでいただいている眼科は、サポート体制が整っており、男女を問わず、様々な状況、立場の医師が活躍しやすい環境であるといえるのではないでしょうか。
 現在私も眼科医になり18年ほどたちますが、この仕事に携われることに誇りを持ち、職場も家庭もとても充実した日々を送っております。眼科を選んだことを今、とてもよかったと思っておりますし、この病院で共に働く仲間たちに日々感謝しています。
 伊勢赤十字病院 眼科は三重県内でもトップクラスの手術件数を誇っております。少しでも眼科に興味を持ってくださった医学生、研修医の先生、一度当科に見学にいらっしゃいませんか?無理やり引っ張り込むようなことはありませんので、まずはお気軽にどうぞ。眼科の良さを伝えるべくおもてなしいたします。スタッフ一同心よりお待ちしております。

賢く楽しい研修の“コツ”

院長 楠田 司

 今年は10名の初期研修医が当院に就職されました。男性5名、女性5名、三重大学卒5名、他大学卒5名と丁度半数ずつとなっています。この10名は2年後新しい専門医制度を初めて経験することとなりますが、先ずは初期研修医の2年間後悔なきよう目標を持って励んでいただきたいと考えています。 さて、最初の2年間は、いろいろな部署を経験することとなります。まさに職場を転々とし心細いものです。ですから、楽しく、賢く研修を進める“コツ”をお話ししましょう。これを読んでいる医学生のみなさんの病院実習も同様です。当たり前のことばかりですが、頭に入れておいてください。 先ず、挨拶はきちんとしましょう。院内にはいろいろな職種の人がいます。今は関係なくとも今後お世話になる人がたくさんいます。顔見知りかどうかにかかわらず、また、職種にも関係なく、常に自分から挨拶することが大事です。必ず習慣づけましょう。 次に、職場で最もお世話になるのは誰でしょうか?診療科の上級医でしょうか?もちろん上級医の先生は、疾患についていろいろ教えてくれますが、人間関係を教えてくれるわけではありません。実際には、看護師等のコメディカルがいろいろ教えてくれます。病棟や、検査室、手術室など独自のルール、物品の管理、患者さんの情報など数えきれません。まず、職場の仲間の名前を憶えることです。そして、姓名を呼んでわからないことを質問するあるいは仕事を依頼するなどの習慣をつけてください。味方につければ、公私ともに強力な助っ人となってくれます。 そして、3つ目です。新しい診療科に移ったとき、最初の1週間は注意深く観察してください。経験を積んだ医師、看護師はその部署特有の流れに沿って行動しています。それを憶え、自分がスタッフとしてお手伝いできることは何かを考え、次の週からは積極的に働きかけ、チームとして動いてください。これは医師の仕事じゃないと決して考えないでください。そうした方が早く溶け込めます。 最後に、決して無理はしないでください。疲れたら、もうダメと宣言しましょう。周囲に気を使いすぎて体を壊しては意味がありません。スタッフへの感謝の気持ちを持っていれば十分です。 皆さんは今後医師として活躍されるわけですが、心を砕くことはとても大事なことです。忘れないでください。近い将来、伊勢赤十字病院に来られるのを楽しみにしています。

患者に寄り添う心を磨く

副院長 兼 小児科部長 東川 正宗

 先日、がん緩和ケア講習会が当院で開催されました。研修医を含め15名の方が受講されました。わが国では、がんで死亡する方が死亡全体の約30%を占め死因のトップとなっています。がんは遠い世界の話でなく自分や自分の家族にもいつ起こるかもしれない身近な疾患です。
 緩和ケアと言うと手術や化学療法が効果ない場合に行う終末期医療といった間違ったイメージを持っていませんでしょうか。本来の緩和ケアはがんと診断された時から、治療、在宅医療など様々な場面で切れ目なく実施することを求められています。「誰でも、いつでも、どこでも、切れ目なく」が合言葉となっています。がん患者とその家族に寄り添う医療を診断時から実践するのが緩和ケアと言うことができます。
 この緩和ケアの考え方は、何もがん患者にだけでなく、いろいろな病気で苦しんでいる患者に当てはまることは容易に理解できます。高齢化の進展により今後増々医療需要が増大します。「誰でも、いつでも、どこでも、切れ目なく」を病院単独ですべてカバーすることは不可能です。医療、介護、行政、地域社会が連携し地域全体が一つの病院として機能することで患者を支えていく地域完結型医療、地域包括ケアの考えが必要です。地域完結型医療、地域包括ケアにも患者とその家族に寄り添う心は一貫して必要です。
 どこの病院の研修プログラムにも研修医の到達目標とその評価に必ず、知識、技能、態度の3要素が入っています。患者とすれば、知識、技能、態度のいずれも素晴らしい医師に診てもらいたいと思うのは当然です。医師は合法的に人を傷つけることが許されている唯一の職業です。人を傷つけても許されるのは、患者に医師が信頼されているからです。それゆえ医師は知識、技能はもちろんのこと、患者に信頼されることが求められます。信頼される医師となるには研修環境と医師本人の不断の努力が必要です。当院は知識、技能の研修だけでなく信頼される医師として立派に成長するために心を磨く研修支援体制があいます。研修先病院として当院に少しでも興味を持たれた方は遠慮なく見学に来て下さい。心から歓迎いたします。

臓器を決めないという選択

感染症科 豊嶋 弘一

 私は学生時代、内科全般に興味を持っていましたが、特にこの専門科に進みたいという希望はありませんでした。初期研修は県立総合医療センターでお世話になり幅広い疾患で来院される患者さんの診療をさせて頂きました。自治医大出身でへき地勤務が待っており、この時点でも特にこの診療科に進みたいという希望はありませんでした(呼吸器内科の先生に憧れて少し心が呼吸器内科に傾いていたのは事実ですが・・・)。 その後へき地勤務に従事していたある日のことです。へき地の病院には当然、肺炎患者さんは普通に来院されますが、「大学では肺炎で最も頻度が高い病原微生物は肺炎球菌と習ったのに喀痰培養から肺炎球菌が生育してきたこと見たことないな・・・」と気づいてしまったのです。過去の培養結果を検査室で過去2年分調べてみましたが、なんと1例も肺炎球菌が生育していないのです。「そうか、この地域は肺炎球菌性肺炎はまれなんだな・・・」とはさすがに思えず、いろいろ調べていくと、今では当然の事実ですが、肺炎球菌はすぐに培地に接種しないと自己融解を起こしてしまい、そこにいても生育しないことがあるのです(その病院は培養検査はすべて外部の検査センターに委託しておりました)。これじゃ意味ないじゃんと思い、院内でグラム染色を始めたのが感染症科へのきっかけだったのかもしれません。その後グラム染色で肺炎球菌が確認されても培養結果がnormal flora(常在細菌叢)と返ってくるのをみて、さらに培養検査も院内で行うようにしました。もちろん検査技師の先生の業務は大変忙しく、すべてお任せというわけにもいかず、私自身も細菌検査業務を日常業務の合間にお手伝いしました。今となってはその時の知識・経験が感染症診療を行う上でより役に立ってると実感します。また、感染症科は臓器を特定しない科でもあり、そこにも次第に惹かれていくようになりました(人間の体はすべての臓器がつながっており、ある特定の臓器だけ侵される病気はむしろ少数です)。 このように、どの診療科に進むかに関しては、些細なことがきっかけになることもあります。学生時代は診療科を決めず、幅広く勉強しておけば、自分にとって運命の出会いが訪れるかもしれません。

研修医から専門科の選択

循環器内科 泉 大介

 我々の研修医時代はまだ医局への直接入局が9割以上の時代であり、他の医局の雰囲気や専門性などを見る機会はほとんどありませんでした。私はメジャー志向でしたので当初から内科医を目指しており、中でも循環器、消化器、腎臓と主要臓器を専門にできる第一内科に興味を持っていました。さらに地元が伊勢であることもありポリクリでは山田日赤の循環器腎臓内科、伊勢病院の内科などを選択して研修を行いました。中でも循環器内科の若手の先生が心筋梗塞の診断を迅速に行い、上級医と力を合わせてカテーテル治療を行い、入院後には症状がなくなっている様子は印象に残っています。担当の先生は翌日に患者から何度も感謝の言葉を贈られていました。純粋にかっこいいと思ったのを覚えています。
 現在、夜間救急はつらいですがそれにも勝るやりがいがあると思い循環器内科をやっています。しかし、他科のことはほとんどわかりませんのでこれが普通という感覚もあります。今の研修医の方はいろいろな科を研修するのでそれぞれのいいところや悪いところがわかるかもしれませんが、最も重要なのは自分のやりたい分野をやるということだと思います。誰かに言われたからとか、楽そうだからとか、かっこよさそうだから、儲かりそうだなど専門科を決める要素はいろいろあると思いますが、30年以上も医師の仕事をしていくわけですので自分のやりたいことをしていないと続けていけません。逆にやりたい理由が儲かりそうだとか、かっこいいからでもいいと思います。実際、私は当初かっこいいからとの理由で循環器内科を選択しています。その目標に向かって一生懸命に頑張っていけばいいと思います。不純な目標でも頑張っていればものになるはずだと思います。 好きこそものの上手なれというのは最も重要な要素だと思っています。

働く+休む+出会う=充実した臨床研修

循環器内科 杉本 匡史

 医学生の皆さんこんにちは、循環器内科の杉本です。皆さんがこれから臨床研修病院を選んでいく上で大事なことはたくさんありますが、伊勢赤十字病院を選ぶことで皆さんが得られるメリットをいくつか挙げてみたいと思います。
 ひとつめ、第三次救急医療機関であり、南勢地区の医療に幅広い貢献をしている当院で行う臨床研修は、多くの症例と指導医に関わることを可能とし、皆さんの成長に大きな手助けとなります。
 ふたつめ、伊勢神宮のお膝元に位置し、多くの観光名所と海の幸に恵まれた伊勢市に住むことで、オフ日のリフレッシュが確実に充実します。仕事も大事ですが、休みの日にぶらっと伊勢神宮に参って赤福を食べられるのは大きな魅力です。
 みっつめ、全国から集まってくる優秀な研修医。どこの研修病院でも同じではありますが、研修医時代に一緒に働く同僚に助けられることは数知れずあり、一生の友人に出会うことも稀ではありません。そんな仲間に出会ってお互いに刺激しあえることが当院最大の魅力といっても過言ではありません。
 充実した研修は休日の充実と切瑳琢磨しあえる仲間に支えられてこそ達成できるものだと思いますので、ぜひ臨床研修を伊勢赤十字病院で行ってください。
 皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

家を建てましょう  ―設計施工 伊勢赤十字建設―

外科 宮原 成樹

 さあ家を建てましょう。設計施工は伊勢赤十字建設におまかせ下さい。まずは設計。将来の夢がかなえられるよう専門のスタッフが適切なアドバイスを行います。皆さんは既に家を建てるための立派な地盤をお持ちでしょうが、後で地盤沈下を起こすようでは困りますし、時には地盤改良も必要でしょう。そしてその上にまずは1階を建てましょう。1階は医師に限らず人として必要とされる人間性、そして幅広い教養です。病に苦しむ患者、家族を思いやる気持ち、他職種とのチーム医療における協調性、そして医療はもちろん、それ以外の分野、たとえば芸術、政治・経済、宗教、文学、環境問題など幅広い知識・教養を身につけてください。決して簡単なことではありませんが、この1階がしっかりしていないとさらに上に積み上げていくことはできません。
 2階は臨床医に必要な総合診療能力です。あらゆるプライマリ・ケアに対応できる基本的診療能力を身に付けて下さい。医療環境の乏しい状況での医療行為に必要なものは医師個人の総合診療能力ですが、これは相手を守ることと同時に自分自身を守る能力でもあります。
 しっかりとした1階、2階の上に建てる3階はオリジナリティーの高い専門診療能力です。皆さんは研修を行っていく過程で、この領域のスペシャリティーになりたい、と思い描くことでしょう。3階の形はそれぞれ個性的なユニークなものになるはずであり、特に3階部分はぜひともより高度なものを目指してもらいたいと思います。
 伊勢赤十字建設で夢と希望に溢れた家を建てましょう。ご来店をお待ちしています。

医師になろうとする学生の皆さんへ

消化器内科 山村 光弘

 この伊勢赤十字病院は1年10か月程前に新病院に生まれ変わり、よりよい環境になりました。11年前(ローテート義務化の1年前)に私がローテート研修でこの病院に来た時には1年目の研修医は3人だけでした。当直では各科の医局のソファを借りて仮眠をとりました。翌日も当然、研修をさせていただいている身ですから、できる限りの仕事をして、場合によっては力尽きて休ませてもらったりしていました。よい思い出です。
 現在は、研修医室という専用の部屋ができ、研修医も30人ほど、当直後はきちんと眠れるように翌日は帰宅となっており、恵まれた環境です。ただ、恵まれすぎると自分がお客様のような感覚、学生のままのような感覚の原因にもなるのかなと少し心配しているので、皆さんもその時が来ましたら気合を入れてほしいです。
 ところで、そんな病院の環境が変わった以外に、この伊勢の医療環境も実は大きく変わりました。昔は3病院の輪番制で伊勢の救急は守られていました。しかし、2病院がほぼ撤退となり週の6日が当院担当です。また志摩地区など当院より南の地区の医療過疎化が進み、その地域の医療の受け皿となり救急車の来院数も激増しました。私の専門とする消化器内科、内視鏡医も当院以外はほぼ撤退のため、症例数が右肩上がりです。これは三重県の医療状態の苦しい実情を表していると思います。ただ、同時にスキルアップや専門医取得などのキャリアアップを目指す若手から中堅の我々(!)にはチャンスです。やる気をもって 当院に来れば、必ず自分が身に着けたいスキル、能力が身に付くものと思います。
 魚も肉も美味しく、雪は降らずに過ごしやすく、伊勢神宮も建て直されたこの伊勢の、赤十字病院に是非来てください。お待ちしています。

臨床研修を始める医学生の皆さんへ
―Boys, be ambitious like this old man―

神経内科 内藤 寛

 大学を卒業して32年たちました。この間、2つの大学医局に在籍し、私立病院、某市立病院、都立病院、看護学科教員、2つの大学病院医員・教官、などの勤務を経て、2年前から伊勢赤十字に赴任しました。今とは違って、すべてが「医局人事」で動いていましたから、「何だかなぁ~」としっくりこない職場もあったと思いますが、振り返ってみれば何処でも良い経験をさせていただき現在に至ったと思っています。つらいことは忘れてしまいました。「人間、万事塞翁が馬」だと思います。いつも、誰かが高い空から見下ろしていて、頑張っている人にはそれなりの「お導き」があり、声をかけてくれます。一流の研究者として大学教授を目指したり、開業して自分のクリニックを持つ、総合医として地域医療に尽くす、専門医として腕を磨く等、皆さんの将来の夢はあると思います。夢を抱きつつ頑張れば必ず前に進みます。夢をあきらめた時点でおしまいです。その時、牽引役になる指導者や仲間に出会うことが大切だと思います。これらの指導者や仲間は、大学医局に限らず、地域の研修病院、学会での人脈の中に沢山いますが、今のマッチングと新研修制度では、自ら道を選んで切り開くことが要求されます。これは大学受験で志望校を決める以上に大変なことだと思います。
 大学医局や学位取得の良い点を挙げると、専門領域の適切な指導が受けられる、リサーチマインドが備わる、我慢と忍耐が養われ人格が磨かれる(壊れる人もいる)、いつまでも若い人と仕事ができる、海外留学のチャンスがある、いろんな病院に出向できる、など。以前は気難しい教授先生がいた時代もありましたが、今や教授先生も多彩になりましたから、師として仰げる先生を信じてついて行けば良いと思います。医局の都合であちこち異動させられるのが嫌だという声を聞きますが、それも一般社会では当たり前のことです。適材適所の人材配置で、組織として最善の医療サービスを提供してきたのが地方大学の医局制度であり、それに依存してきたのが自治体病院でしたが、いずれも研修制度改革で崩壊しました。しかし、大学の使命は地域の医療サービスではなく学問の追求と研究です。そのことに気付かない人が、いつまでも大学に残っていても報われることは少ないでしょう。今の研究体制や研究費の趨勢から見ていると、大学格差は広がる一方ですから、本格的な研究を希望されるのでしたら、それなりの規模と予算と教官数を揃えた大学の方が遥かに効率的だと思います。逆に、大学医局では得られないこともたくさんあります。赤十字病院は第一線の臨床現場で、ここにはたくさんの症例と熱意ある指導医がいます。ここで研修するもよし、骨をうずめるもよし、人生一度きりです、自分で選んだ道を歩んでください。道は自ずと開けるものです。

医学生のみなさんへ

肝臓内科 荒木 潤

 伊勢といえば心のふるさと伊勢神宮、みなさんの印象だと思います。僕もかれこれ学生時代を除き30数年伊勢に暮していますが、その印象は同じです。僕の幼少期より幾分寂しくなった感もありますが、暮らしやすさは抜群だと自信を持って言えます。学生として住むには、物足らない部分もあるかもしれませんが、市民として住んでみると伊勢人の人柄の良さ・優しさに気付いていただけるのではないでしょうか。人々の人柄のおかげで暮らしやすいと感じられるのだと思います。そんな住み良い伊勢は、みなさんが社会人として、医師としてスタートするにはとてもいい環境です。学生生活が終わると、医師という非常に責任重大な役割がすぐに始まります。誰でもすぐに立派な医師になれるはずもなく、周囲の方の協力があり人として、医師として成長します。当病院の上級医や他の業種の方々が親切・協力的であることは言うまでもありませんが、患者さんたちの人柄こそが、知らず知らずの間に、一人前の人・医師になれるよう導いてくれるはずです。
 近い将来、皆さんと御一緒に働けることを期待しています。

指導者からのメッセージ

医学生のみなさまへ

臨床検査課 小林 千明

 医学生のみなさま、こんにちは。私が勤務している臨床検査課を紹介します。今までにたくさんの研修医の先生方が臨床検査課に研修に来ていただきましたが、中でも人気があるのは心エコー、腹部エコーです。私は腹部エコーを担当しておりますので腹部エコーを紹介させていただきたいと思います。
腹部エコーをやり始めてまず、ぶち当たる壁…それは膵臓、肝外胆管(CBD)の描出です。
研修医2年目の先生方に腹部エコーを教えていますが、大抵の方はそう答えます。
プローブを握るまでは、CBDが教科書の写真のように簡単に出せると思いきや…
意外とコツがいるのです。膵臓も同じでSMAの上に乗っかったよく教科書で見る膵臓のエコー像、出せるようでなかなか出せません。エコー検査には「幅広い知識」と「高い技術」が求められます。知識がなければ、例え画像に大切な病変が映っていたとしても見逃してしまいますし、技術がなければ描出すらできません。エコー室の超音波検査士たちが技師ならではの描出のコツを伝授します。コツをつかむと意外と簡単に消化管のガスを逃がし鮮明な画像が描出できるものです。
 ぜひとも当院にエコーが上達するためのコツを吸収しにきてください!
若干、暗闇の検査のため、技師のプローブ裁きを見ていて、ついつい居眠りなんかしちゃう研修医の先生もいました。『小林さん、ネバーランドに行っていました…』なんて言い訳していた先生もいましたよ(笑)研修医の先生は居眠りが出ちゃうほど救急外来に張り付きで大忙しですが、是非、その救急外来でエコーを聴診器代わりに役立てていただきたいと思います。医学生のみなさま、ぜひ伊勢赤十字病院に来られるのをお待ちしております。

救命救急センターは…

救急外来師長 志賀由記子

 医学生の皆さん、こんにちは。伊勢赤十字病院救命救急センターについて紹介させていただきます。
当院救命救急センターは、救急外来患者数 16,902人/年 救急車来院数9,139人/年(平成27年度実績)であり、ドクターヘリを運行する県南唯一の救命救急センターです。
 急性冠症候群や脳卒中、重症外傷等の三次救急患者にも24時間迅速に対応して、一次・二次患者も受け入れ、「断らない」という病院方針のもと、毎日忙しく診療を行っています。多数傷病者の対応でコードイエローの招集時には、院内の研修医の先生方が一斉に集まり対応してくれる活気のある職場です。

 救急外来看護師はアンギオにも対応できるため、心筋梗塞や脳梗塞などのIVRにおいて迅速に対応できる強みがあります。救急救命士の研修も受け入れており、救急隊が院内に駐在し出動するワークステーションも実施しています。救急外来看護師は初療において研修医の方々と密にタッグを組み、仕事をさせてもらっています。どんな困難事例に対しても協力し、患者にとって最適な医療が提供できるように頑張っています。
 救急外来での研修は、各科コンサルテーションが迅速に行われるため、各診療科の上級医・専門医の先生方の指導を受けることができます。「どんな研修なの?働きやすい職場かな?」って思われる方は、見学も随時受け入れていますので、ぜひ一度見学に来てみてください。
 研修医の方々にとって有意義な研修ができるよう看護師も協力させていただきます。

臨床検査技師って?

医療技術部 臨床検査課 山路直人

 「研修医の窓辺から」お読みの医学生のみなさん、こんにちは。私は伊勢赤十字病院で臨床検査技師として勤務しております山路と申します。よろしくお願いします。 病院には医師、看護師以外にも様々な職種のものが勤務しております。そのうち医療系の職種はメディカルスタッフと呼ばれております。薬剤師、放射線技師、臨床工学技士、理学療法士、臨床心理士…等々です。臨床検査技師もその一つです。当院では臨床検査技師は40名を超えメディカルスタッフの中では最大人数が勤務しております。が、知名度はイマイチな職種です。自分は医療系ドラマが結構好きでみていますが、かつて臨床検査技師が登場した医療ドラマは見たことがありません。臨床工学技士は見たことがあるのに!(+_+) 臨床検査技師は名前の通り検査のスペシャリストです。その業務は多岐にわたり、生理検査、生化学検査、免疫検査、血液検査、一般検査、細菌検査、輸血検査、病理検査、採血などです。専門化が進み同じ検査でも分野が違うと、もうわからない世界になっています。 ただし、その分自分の専門分野は相当な知識を持っています。皆さんも医師として病院に勤務し始めて、検査のことで疑問を持ったら遠慮せず技師に質問してやってください。彼らは専門知識を披露することに飢えていますので喜んで答えてくれるでしょう。 では皆様、来年伊勢赤十字病院でお会いしましょう。お待ちしております。

伊勢赤十字病院の魅力

医療技術部 放射線技術課 釜谷 明

 医学生のみなさん、こんにちは。
伊勢赤十字病院は明治37年に創立した歴史ある病院です。当院は地域の方々に昔から「日赤」と親しまれ、大きくしていただいた経緯があり、地域住民の方々から受けた御恩をお返しするためにも『地域完結型の医療』を目指しております。当院が地域で果たすべき役割は救急と急性期入院医療です。遠隔地からのドクターヘリによる患者搬送も対応しています。CTやMRI、Angioなど急性期医療に欠かせない高度な医療機器も充実しております。日々、様々な患者さんと向き合うことができ、大変やりがいのある病院だと思います。
 当院は忙しい病院であるのでスタッフのために特別なオフの空間を設けています。「オープンカンファレンス」は様々な職種の方が共有して利用できるスタッフだけの空間です。ちょうど建物の中央に位置していますが、中庭からの採光が取り入れられていてとてもリラックスできる場所になっています。また、適度な運動ができるように「フィットネスルーム」「テニスコート」がありますし、女性のために「レディースルーム」も各フロアに設置されています。
 当院は人材育成にも力を入れています。専任職員を配置した研修センターがあり、著名な先生を講師に迎えての講演や研修を開催することを年度ごとに企画しています。遠いところまで出張して研修を受けに行くと時間と費用が掛かりますが、院内で講演や研修を受けられるので、かなり恵まれた環境だと感じております。
 これを読んでいる医学生のみなさん、どうぞ伊勢赤十字病院で臨床研修を受けて下さい。きっとよい研修期間を過ごすことができると思います。

病院薬剤師をご存知ですか?

薬剤部 谷村 学

 病院内を歩いていると多くのスタッフとすれ違います。「今のは薬剤師だった」と分かることはありますか?20年ほど前、薬剤師は調剤室でひたすら内服薬の調剤をしていました。院外処方箋も発行されてなかったので一日千枚以上の処方箋と格闘する日々を送っていました。その後、調剤した薬を入院患者のベッドサイドで説明する「服薬指導」の時代が訪れ、薬剤師は徐々に働く場所を調剤室から病棟へと変えてきました。新しい病院になり各階には薬剤師が常駐できるサテライトファーマシーを設置し入院患者に近い場所で薬の管理や患者情報の収集、医薬品の情報収集、患者への情報提供の資料を作成し、記録を電子カルテに入力できるようになりました。2階にあるセントラルファーマシーでは最新の機器が導入され効率よく安全に調剤を行い、ケモサテライトファーマシーでは抗がん剤を安全に混合するよう安全キャビネットを設置しています。とくに注射薬調剤は処方情報から患者ごとに注射薬を取りそろえるピッキングマシンを設置しており一見の価値があると思います。時間がありましたら処方した薬がどのように調剤されるかを見学に来られたらいかがでしょうか。
 薬について不明な点がありましたらサテライトファーマシーに立ち寄っていただくか病棟にいる薬剤師を捕まえてぜひ質問してください。薬剤師はシャイな人が多いので話しにくいところもありますが疑問に対しては真剣に対応してくれると思います。「薬のことは薬剤師をご利用ください。

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